マンション管理士の将来性
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マンション管理士は、平成１３年８月施行の「マンションの管理の適正化の推進に関する法律（マンション管理適正化法）」によって作られた国家資格である。
現時点では、マンション管理士資格自体に大きな需要があるわけではない。
その理由としては
・マンション管理士の業務自体は資格取得者でなくてもできる
・資格の知名度が高くない
などがあげられる。
また昨今のマンション建設ブームでこの資格の実際の所需要自体は増えてきたが、それでもそれほど大きな変化は無く、少しづつといった感じだった。
しかし施工主、建築士による「耐震偽装問題」という大問題が起きたため、マンション管理士資格に対する将来性の需要は、これから大きく変化する可能性がある。この問題のために、マンション運営・管理・販売に対する意識が変化する事が予想される。今後、販売主は、建築物の強度が高いことを売りにするのはもちろんだが、その他の管理業務にも強い事、あらゆるトラブル処理にも強い事を売りにすることだろう。そして買主、つまり住人側も今までのように価格や立地条件のみでなく、その他のアフターケアの能力も購入の重要な要素と考えてくるはずである。そうなってくると、今までよりも大きくマンション管理士資格取得者の需要が増えるかもしれない、というわけである。
まだ開拓の始まったばかりの分野ではあるが、不動産業界自体が先行きが見えない中で、マンション管理士は、マンションがある限り管理業務は必ず必要になる長期安定産業である。将来性は弁護士、公認会計士、一級建築士等と並ぶ立派な資格業務となる可能性も十分にあるのではないだろうか。
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